セルフディフェンス(護身術)


講義概要

授業概要   
 人を力まかせにねじ伏せようとする相手に、非力な者はどう対処すれば良いのだろうか。この授業は、誰かに手や胸ぐらを捕まれた時の対処の仕方。またその時、逆に関節技を相手にかけてしまう技の習得(俗称:微笑み返し)。誰にでもできる簡単で素早く効果のある蹴り方。殴りかかってきた相手に先手をとって攻める方法としてのカウンターパンチ(攻撃は最大の防御)や肘打ちなど、基本的な「セルフディフェンス」の技術を修得し、強い精神力を培う態度を身につけることを目標とします。毎回いろいろな技を練習しますが、短期間では確実な修得が出来ないため、毎回以前の内容を復習しながら授業を進めます。

ねらい
@
「心身共に強い自分の探求」

A
「気の探求」

B
「伝統ある技の修得」 

C
「簡単に蹴ることのできる蹴りの修得」

D
「早く打てる(うちわざ)の修得」


講義計画

1回 ガイダンス。精神力、気とは。自分を守るSelf Defence

2回 キックミットを蹴ってみよう。基礎的な蹴り方とその応用。とどめについて。

3回 急に肩を組まれた、肩に手をかけられたときの「友情返し」と4つの決め方。

4回 最強の関節技「微笑み返し」。

5回 素早い摶技(うちわざ)「外打(そとうち)」。相手の突き、攻撃を受け止める受技の極意。波動拳。カウンターパンチ。

6回 片手や両手を捕まれた時の様々な対処の仕方。回し捕り。裏回し捕り。くぐり捕り。裏くぐり捕り。

7回 後ろから抱きつかれた時、胸ぐら捕まれた時の対処。その他の関節技。肘打ち。関節技の復習。

8回 回転運動を使った肘打ちの練習。関節技の復習。

9回 肘打ち。蹴技の練習。膝蹴(ひざげり)。揚蹴(あげげり)。回し蹴り。逆回し蹴り、後ろ回し蹴り、連続した蹴り技。

10回 肘打ち。蹴技の極意。突蹴(つきげり)。蹴の受け方。蹴りの流し方。開身(ひらきみ)を使ったかわし方。

11回 相手の力を利用して投げる神わざのような開身からの投げ技。足の関節技。

12回 開身の応用。投げ技から捕らえ技。

13回 全ての技の総復習。自由な練習。

14回 全ての技の総復習。心の持ちよう。まとめ。大学と生活とスポーツと人生。
(個別テーマは受講者の意見を取り入れ変更する場合がある)


成績評価の方法
定期試験を行わず、出席・レポート・平常成績で総合評価する。
出席率。受講態度。習熟度。単位修得には授業回数の3分の2以上の出席が必要。

参考書
澤山宗海 日本拳法 毎日新聞社
土谷秀雄 図説日本拳法

備考
 手、足、関節を動かしやすい服装(基礎体育時に着用していた服装)でおこ ないます。体育課に来てコンタクトをとっていただくと、どのような授業なのか、また細部にわたる質問などいつでもお受けします。微笑み返しは1996年イギリスで おこなわれた日本拳法世界選手権大会の決勝戦で使い優勝した技です。